●製作年:1772年●素地:ソフトペースト（軟質磁器）●サイズW:7cmH:7.5cm装飾:Fraçois-Michel DUSOLLE（1768年〜1774年まで絵付師として在職）コンポティエコキーユ、と呼ばれるシェル型プレートはセーブルが生み出しだフォームのひとつです。マイセンでもアカデミズム期にアシエを招してロココ/フランス寄りになっていくと、セーブルのコピーとして同じ形のフォームを発表しています。マイセンのを見たときは、何と素晴らしい曲線美と精巧な根元のテクスチャ、美しい花絵だと関心しましたが、元祖はセーブルでした。やはり風格が違います。ずっしりしていますしね。装飾はDusolleが担当していますが、8年間しか在籍していない短期間の作品ですのでかなり稀少と言えます。ピンポイントに当てて探すと骨が折れてしまいます‥以前クリスティーズのオークションでは彼の作品のシチューポットやプレートを見たことがありますが、もしかしたらそのセルヴィスの一部かもしれません。見ると一目でわかりますが、なんと言っても、白地を充分に生かした描き方で特徴があり、彩色も濃さを抑えることで素地との一体感を演出しています。大変にバランスを重視していて、他のペインターとの違いを明確に表しています。コンディションとして、シェルの根元の金彩が一部失われている部分や裏面高台にはカケがございます。ですが鑑賞や普段使いされる分に影響はないかと思います。セーブル収集家やカテゴリを絞って集めていらっしゃる方にお勧めの逸品です。