備前焼宝瓶急須の出品です。 「宝瓶」は、ほうひん、又は、ほうびん　と読み、宝瓶急須は、玉露などの高級茶や旨みが主体のお茶に用いられる急須のようです。 急須の底には「陶斎造」の銘が彫られています。岡山県備前市出身の備前焼の名工「藤原陶斎」氏の作品、略歴は次の通りです。 １８９７年（明治３０年）～１９７８年（昭和５３年）、１９２７年に独立、窯を築く、勲六等瑞宝章受章。 実際の製作時期はわかりませんが、「陶斎造」の銘があることから独立後の作品だと考えられます。独立直後なら約１００年前の製作ですが、そこまで遡らないとしても、相当の経年です。 経年による汚れや、目立ちませんが蓋の縁に一ヶ所小さな欠けのよな跡が見られます。製作時に生じたものかもわかりません。他に同様の跡はほとんど確認できません。また、ヒビや割れなどはありません。なお、漏れのないことは確認済です。 大きさは約、高さ８．５ｃｍ、最大幅９．５ｃｍ、胴径８．５ｃｍ、口径６ｃｍです。重さは約２００ｇ、容量は１００ｃｃ程度です。 コレクションに、置き物にいかがでしょうか。お茶にご使用いただく場合は、洗浄、手入れをお願いいたします。